2005/06/16

君看双眼色 不語似無憂

君看よ 双眼の色 語らざれば 憂いなきに似たり

なぜだか, この句が頭に浮かんできた.
憂いがないように見えるだろうが, 憂いがないのではない.
二つの眼の奥には憂いがある. それを語らず堪えているから
憂いがないように見えるだけなのだ.

それぞれがそれぞれの憂いを持ちつつも, 語らずにいるんだな.
俺も文句ばかり言わずにがんばらなきゃな.

いつだったか, どこかで読んだ本に書いてあった句で, 書き下しも
間違っているかもしれない.


気になったので, 軽く調べてみたら, 良寛の句で, 芥川龍之介が
好んでいたものらしい.
もうちょっと調べると, 白隠禅師が大燈国師の句に付け加えたのが
この部分で, どうも別の意味があるらしい.
詳しくはここ
http://blog.goo.ne.jp/azumando/e/444c5247cdaeffffff412ec489ce2356

悟りか. 俺はまだ若すぎる. いくつになれば....
あの人は解っていたのか.....

俺にはまだ, "須く中庸を以て良しとすべし"すらできない.

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