2020/10/24

4極イヤホンジャックの修理

iPadを落としたら、イヤホンジャックが抜けずに途中からポキっと行ってしまった。



仕方がないので修理をすることに。
使っているヘッドセットはlogicoolのH151 STEREO HEADSET。

新しいイヤホンジャックはこれを購入。

「wuernine 4個セット 3.5mmステレオ4極ミニプラグアダプタ 自作用はんだタイプ ヘッドホン/イヤホンケーブル断線修理交換用コネクタ マイク機能」


まず、折れたジャックはコードの根本でチョッキンして、皮を剥く。



配線の種類は5種類。赤と青の縞々(以降、赤青)、青と銅の縞々(以降、青銅)、緑、赤(ピンク?)、銅。それ以外に紐が2本入っていたがこれは不要。

なお、銅はもともとは撚られていなかったが、撚った写真しか残していなかった。赤(ピンク?)の線は、銅のバラ線の中に巻き込まれるように入っていた。


ネットを色々見て、以下のように整理した(が一度組み上げた後、テストしたら間違っていた)。

  • Rは赤、Lは青 → 今回の例では、R(端子2)は赤青、L(端子1)は青銅
  • どれか2本は1本にまとめてGND(端子3) → もともと一緒になっていた銅と赤
  • 1本はマイク(端子4) → 残りの緑

ということで、新しいイヤホンジャックにはんだ付けを開始。

  • 1(L)=青銅
  • 2(R)=赤青
  • 3(GND)=銅と赤の合成
  • 4(Mic)=緑


イヤホンコードは被膜があって、これがハンダをはじくとのことで、ライターで炙るとよいとのこと。炙るとろうそくの火のような火がついて燃える。根本まで燃えていくので丁度いい長さで吹き消す。

イヤホンジャックへの正しい付け方はわからないが、一番短いところから付けていく。一番短いところは穴が無いので、コードを輪にして引っ掛ける感じにしてはんだ付けをした。

できたところでスマホでテスト。右は聞こえるが、左がかすかにしか聞こえない。コードの皮膜を燃やしすぎてショートでも起こしているのかと想像。

で、やり直し。


2回目は、ジャックの端子とコードの組合せをはんだ付け前に確認をすることにした。

(Amazonの上記商品ページより)


はんだ付けする端子は短い方から1番で、一番大きいのが4番。
iPadなどはCTIA規格らしいので、1がL、2がR、3がGND(=L/R共通)、4がマイクとわかるので、5本のコードを組合せてテスト。

まず、穴があって、音で確認できる2と3で組合せをテストする。もともとバラ線だった銅は可能性が薄いので、残り4本で組み合わせる。が、うまく行かない。

ヘッドセットは、いつもはiPadとPCでしか使わないのだが、手近にあったHuaweiのAndroidスマホでテストをしていたので、ふと、HuaweiスマホのイヤホンジャックはOMTP規格で、GNDとマイクの端子がCTIA規格から入れ替わっているのではないか、と思い立った。

そこで、iPadを持ってきてYouTubeで音を出しながらテスト。その結果以下のようになった。

端子番号組合せ1 組合せ2  組合せ3  組合せ4  組合せ5 組合せ6
2赤青青銅赤青青銅
3青銅青銅赤青赤青
結果両方(音は小)LのみRのみLのみRのみ両方(音は小)

3はLとR共通なので、3が青銅、2がRなので赤青、1がLなので緑、と特定できた。(前回やったのとぜんぜん違う。OMTP規格だったので、運良く右だけ音が出たようだ。)

続いて、残り2本からマイクの線を特定するひつようがあるが、iPadではマイクのテストをやる方法を思いつかなかったので、PCでテストをした。

「設定」→「サウンド」にある「サウンド コントロールパネル」を開く。録音タブにマイクがあるので、そこの音量メーターをみたり、マイクを開いて「聴く」タブにある「このデバイスを聴く」を使って音が出るかを試す。

しかし、赤も銅もどちらもマイクが動かない。どちらか一方は、GNDだと当たりをつけて試してみると、赤がマイク、銅はGNDであった。

ということで、正しい組合せは以下のようになる。

  • 1(L)=緑
  • 2(R)=赤青
  • 3(GND)=青銅 + 銅
  • 4(Mic)=赤

はんだ付け前に、Windowsのサウンド コントロールパネルから左右のテストもしておいた。

「再生」タブ→「スピーカー/ヘッドホン」→「レベル」タブ→「バランス(B)」で左右のバランスを変更できるので、L/Rの片方を0にする(例:Lを0にする)。

 


「レベル」タブの右横の「詳細」タブの中に、「テスト」ボタンがあるので、これをクリックして音がなったほうが0にしていない側のスピーカーになる(上記例では、R側)。


なお、はんだ付けする前に、カバーになる部分は先にイヤホンコードに通しておくように。でないと、カバーを付けることができない。イヤホンジャックに付属していたチューブも先に通しておく。

はんだ付けをした後、テストするとうまく左右スピーカー、マイクが動いた。カバーをすると配線を押し込むことになるので、ショートしていないかをよく確認しながらカバーを付けていった。











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